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どうすればタバコをやめられますか (禁煙成功者100人に聞きました)

掲載月:2003/07


ひょうご経済戦略 2003年7月号


財団法人兵庫県健康財団 保健検診センター 副所長 大藪 久則

 

 喫煙者にとっては、「ちょっと一服」が最高のストレス解消法だと思いますが、そんな行為も去る5月1日に「健康増進法」が施行され、気軽にできなくなってしまったことをご存知でしょうか?この法律は、個人、学校、事業者、行政等がそれぞれの立場で健康増進に努めることを法的に義務付けているほか、特に、学校、体育館、病院、飲食店、官公庁施設等の多数の者が利用する施設の管理者に対し、受動喫煙(他人の煙を吸わされること)の防止対策を講じるように求めています。

 

 そこで、健康診断を受けた人の中から禁煙に成功した100人になぜ禁煙したのか、またどのような工夫をして禁煙に成功したのかを聞きました。禁煙成功者の事例を参考にして、禁煙に役立つ情報を述べてみたいと思います。

 

(1) タバコをやめられない理由
 タバコをやめたいと思っているのに、タバコをやめられないでいる人がこんなに多いのはなぜでしょうか。


 タバコは習慣性を持つ麻薬だからです。ただし、習慣性が弱いために政府から麻薬指定を受けていません。ですから、タバコを消して1時間もすればまたタバコがほしくなります。しかし、逆に禁煙時の禁断症状も少ないので、何か決意させるものがあれば、禁煙は難しくはないのです。禁煙成功者に禁煙を決意させた動機を別表に示します。

 

(2) タバコの影響
 まずタバコの害にはどのようなものがあるのか考えてみましょう。タバコの害は肺がんをはじめ多くの癌の危険性を高めること、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化が進むこと、慢性気管支炎や肺気腫が進行して日常生活にも酸素ボンベを必要とするようになる危険性が高まる等、数え上げればきりがありません。しかし、タバコが徐々に身体を蝕んでいるとしても目には見えませんし、何の症状もありません。


 また、危険が現実となるとしても喫煙開始から20年以上先のことですので、禁煙なんか必要ないと思っておられる人もたくさんおられるようです。でも、最近はタバコの害が声高に言われるようになったこともあって、欧米では喫煙者のほとんどの人が、できれば禁煙したいと思っているようです。

 

 健康上の害ばかり述べましたが、タバコの害は身体を蝕むだけではありません。職場や家庭でも身体に染み込んだタバコの臭いは嫌がられ、営業マンやサービス業の商談に影響したり、孫が寄って来なくなったりすることがあります。さらにタバコをやめるとこんないいこともあります。実は、筆者も17年間1日20本以上のタバコを吸っていましたが、決意してたばこをやめました。禁煙当初1週間は確かにイライラしましたが、その後イライラ感は喫煙していたときより軽くなり、むしろすがすがしく感じられるようになりました。


 また、禁煙して1年ぐらいするとなんとなく息が以前より楽になっていることに気づきました。なんと、喫煙はストレスを解消させるどころか、きれいな空気を吸ってすがすがしくなるという権利をも奪い取っていたのです。そして10年、茶色かった歯の裏が白くなってきました。肺の中は、歯を磨くような訳にはいきませんが、禁煙によって癌がんにかかるリスクは確実に下がります。

 

(3) 禁煙成功者の禁煙のための工夫
 禁煙成功者は禁煙するためにいろいろの工夫をしておられるようです。彼らが用いた道具は、飴・ガム・パイポ・禁煙セラピー(書籍)・ニコチンガム・ニコチンパッチなどでした。また、タバコが吸いたくなったときに神に禁煙させてくださいと祈った人、タバコが吸いたくなったときに水を飲むことにした人、タバコを捨ててしまった人、逆にタバコをずっと持っているほうが安心できてよかった人、タバコは所定の場所でしか吸わないと決めた人等成功の要因はさまざまでした。


 喫煙はスローモーションの自殺行為であるともいいます。あなたも禁煙の動機を探し、自分に合う工夫をして禁煙を決意されるのはいかがでしょうか。

 

(表)禁煙成功者100人の禁煙の動機

禁煙の動機    
身体に異常を感じた 21
重篤な病気にかかって入院 18
子供や孫のため 14
身体に悪いから 14
人からやめるよう言われた(内医師から) 13(4)
お金がもったいない 9
なんとなくやめた 5
身内が肺がんで死んだ 2
仲間とやめようと約束した 2
タバコを吸いにくい環境になった 2

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