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VDT作業を大切に

掲載月:2004/05

ひょうご経済戦略 2004年5月号


財団法人兵庫県健康財団保健検診センター 副所長 
大藪 久則

 

 職場において、いまやVDT作業は避けて通れない必要不可欠なものとなっています。しかも今後益々VDT作業の種類や頻度が増えてゆく傾向にあります。便利になった反面、VDT作業者の中に不調を訴える人が増えてきているのも現状です。


 一見楽そうに見えるVDT作業も毎日しかも長時間続けると身体不調の原因となります。VDT作業による主な不調として、目の症状、肩こりや腰痛などの筋骨格系に関する症状、精神的な疲労などがあります。これらの不調の原因とその対策について説明します。



(1) 目の症状
 目が乾くように感じたら、まずエアコンの風が顔にあたっていないか調べてください。もしあたっているようなら、フード等をつけて風が顔にあたらないように工夫しましょう。次に、パソコンの画面を図1のごとくやや見下げる格好で作業をしているかチェックしましょう。机が高すぎたり、逆に椅子が低すぎたりして、表示画面を見上げるような格好で作業をするなら、目の露出面積が大きくなるためドライアイとなりやすいのです(図2)。



 なお、コンタクト・レンズや遠近両用めがねは長時間のVDT作業には向きませんので、50cm前後の距離が見やすいめがねを装着して作業をされることをお勧めします。また、定期的な休憩やVDT作業以外の仕事を間にはさむような工夫も効果的です。さらに目薬の使用やまばたき回数を意識的に増やすのもよいでしょう。



 次に目の疲れを感じたら、視野内に輝度が著しく大きなもの(グレア)がないかをチェックしてください。表示画面に太陽の光や天井の蛍光灯の光が入りこむなら、網膜の感度が落ち見えがたい状況が生じて疲労につながるのです。反射しにくい天井の照明器具を用いることやパソコンの向きを変えることによって蛍光灯の光が入り込まないようにしたり、ブラインドを下ろして太陽の光をシャットアウトしたりしてグレアを防止しましょう。なお、目の痛みや視力の低下を認めた場合は、重篤な病気が潜んでいることもあるので眼科を受診しましょう。


(2) 肩こりや腰の痛み
肩こりや腰の痛みがある場合は姿勢をチェックしてください。無理な作業姿勢で作業を続けている人を時々目にします。前かがみの姿勢は内臓が圧迫され体全体が疲れやすくなります(図3)。背筋が伸びた状態は、一見姿勢がよさそうに見えますが背もたれから離れるため腰痛や肩こりの原因となります。クッションを背中に入れると楽になることもあります(図4)。



 もうひとつ、上腕と前腕の角度が90度以上になっているかを確かめましょう。表示画面やキーボードが身体に近すぎて、キーボード操作するときの肘の角度が90度以下となったり、前腕が中に浮いていたりするなら、窮屈な姿勢となり肩への負担は大きくなります(図5)。


 姿勢に関しては、自分で意識することは難しいので、同僚に聞いてみるとよいでしょう。
以上の点をセルフチェックしVDTによる不調をきたさないようにしましょう。

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