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五色県民健康村健康道場の心身医学とは?

掲載月:2007/07

ひょうご経済戦略2007年7月号

 

五色県民健康村健康道場長
医学博士 笹田信五

 

 これまで数回にわたって、健康道場での素晴らしい精神的、身体的効果をお話してきましたが、今回は健康道場の心身医学がどのようにして完成したかを簡単にお話しします。

 

 当施設は1982年に、兵庫県と五色町(現洲本市)の共同事業として発足した日本で唯一、世界でも類を見ない公的絶食療法専門施設です。

 

 「先生は将来があって良いですね。」末期がんの患者さんが、ふとつぶやくように言った。私は絶句した。禅の影響の中で育った私にとって「生死なし」は当然であったが、それは言葉でしかなかった。

 

 これ以上、臨床医として患者さんの前に立つことはできないと実感した。健康道場の開設に際して、是非来て欲しいと何度も要請を受けたが、さすがに心は躊躇した。しかし、大学に健康医学科がない以上、私の進む道は決まっていた。

 

 健康道場でまず行ったことは、絶食療法を徹底的に研究して、科学的にすることであった。それは3年程度で完成した。高血圧、糖尿病、アルコール性肝障害、高脂血症などの生活習慣病は著しく改善し、特に精神的な効果は感動的なまでに非常に強かった。
(詳しくは健康道場のホームページhttp://fyu.jp/dojo/ をご覧ください。)

 

 しかし帰宅後は、ことごとくリバウンドした。以来、リバウンドを防ぐことが、最大の課題となった。

 

 リバウンドの原因は、ほとんどがストレスであり「健康医学は、心身医学でなければならない」ということを見い出した。「心と自律神経系、内分泌ホルモン系、免疫系は一体となって動いている。

 

 ストレスがあれば、これらの上に日夜爆弾を落としているのと同じで、身体代謝が著しく悪化する。また、ストレスの発散のために、過食・お酒・タバコを必要とするので生活習慣が悪化する。この両者の合計が身体に反映されるのが、生活習慣病である。解決すべきはストレスである。」ということを、入所者から教えられる日々であった。

 

 そして、このストレスは生き方からきていた。社会適応優先型の生き方は、豊かな時代になり、ご飯を食べるために自分を抑えて生きることに空しさを感じるようになった。自分を主張する自己中心型の生き方は、わがままを振り回すこととなり自滅する。

 

 どちらの生き方も行き詰まり、それがストレスの原因になっていた。このままでは、心身医学は成立できない。そこで、「本当の自分を生き、周囲も幸せになれる第三の生き方」を提唱するようになった。

 

 第三の生き方のためには、本当の安心と自信と優しさが必要となる。そのため性格分析、絶食療法、丹田呼吸法、生かされている医学的事実の理解という4つの方法を確立した。

 

 ストレスの原因を根本的に明らかにするために、性格分析を用いる。これには健康道場で独自に育成したカウンセラーがサポートする。直接、心身相関を高めるために、絶食療法と、日常生活でどこでもできる坐禅の呼吸法を改善した丹田呼吸法を習得する。

 

 さらに「あなたは、自分の価値を何で決めていますか?」という問いと、死生観に答えなければならない。一般的には、自分の価値は社会の評価で決めているが、社会的評価を持続して得ることは困難で、まじめであればあるほどうつ状態になる。

 

 また、唯物論の死生観では根源的な不安が拡大するばかりである。これでは心身医学は成立できない。

 

そこで、医学的事実を原点とし、
1.生かされているのは医学的事実である。
2.医学的に私たちを生かしてくれているかぎりなく優しいYu(ユー)が存在する。3.死は私の終わりではない。
4.何もない私が素晴らしい。
5.自分の山を登り最後の日まで自分の願いを生き切ることが人生の喜びです。
という、生かされている医学の5つの発見を提唱するようになった。
(詳しくは生かされている医学のホームページhttp://fyu.jp/ をご覧ください。)

 

 真実は、科学的認識、論理的認識、感情的認識、感覚的認識、直感的認識という5つの認識を駆使しない限り、実感できない。

 

 性格分析は、感情的認識と直感的認識、生かされている医学的事実の理解は、科学的認識と論理的認識を育ててくれる。

 

 これにより第3の生き方の能力が育ち、結果として、うつ状態、神経症、生活習慣病が改善する。これが五色県民健康村健康道場の心身医学です。

 

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