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あなたは肥満ですか?

掲載月:2008/01

ひょうご経済戦略2008年1月号


兵庫県健康財団保健検診センター副所長 熊谷仁人

 

(はじめに)
 平成20年度4月から「特定健康診査」「特定保健指導」がはじまります。「なんじゃ、それは・・・」という声が多い一方で、「メタボリックシンドローム(以下症候群)」という言葉なら聞いたという方は多いと思います。

 

 健康診断で腹囲を測り、もし男性で85cm(女性は90cm)を越えていたら、食事に気をつけて、運動も続けて・・・という、あれ、そう、あれです。

 

 メタボリック症候群は内臓脂肪型肥満に高血圧、高血糖、脂質異常のうちの2項目が加わった状態をいい(1項目は予備群)、来年度からそれを念頭に置いた健診が始まります。「わしはどうもないで」とか、「だれが肥満やねん!」という前に、ちょっと少しの間お付き合いください。

 

(中年太りについて)
 昔から中年太りという言葉があります。30-40歳代から体重が徐々に増え、学生時代と比べると10Kg以上増加はあたりまえ。ズボンのサイズも大きくなり、恰幅がよくなる。やせている若者を見てそんな時代もあったかな?と思う程度であまり気にしたことがない。そんな人が多いのではないでしょうか。

 

 健診現場でも、30歳代から体重が増え始めて、40歳代には立派な肥満(BMI 25以上)になっている人が結構います(肥満の指標としてBMI(body mass index:体重〔Kg〕/(身長〔m〕)2)が用いられます)。

 

 実際、平成17年の「国民健康・栄養調査」では、男性でBMIが25以上の人は20歳代19.8%であったものが、30歳代26.7%と増加し、40歳代で34.1%とピークを迎え、3人のうち1人が肥満と判定されます。また腹囲が85cm以上でメタボリック症候群、あるいは予備群と考えられる人は肥満よりも10―20歳遅れてピークに達し、2人に1人が該当すると考えられます。

 

 すなわち30歳代から太り始め、内臓に脂肪がたまり、やがて血圧、血糖値が高くなってくる、これがメタボリック症候群です。放置すると動脈硬化をきたし、やがて心疾患、脳血管疾患を原因とする死亡につながると考えられています(平成16年の死亡割合では心疾患、脳血管疾患あわせて28.1%で悪性新生物31.2%に匹敵します)。このはじまりが肥満なら、30歳代から体重を増やさない工夫が必要です。

 

(肥満の対策)
 肥満の対策、正しいダイエットは食事と運動の二本立てです。前者は3食ともバランスが取れていて、1日の摂取カロリーを減らすこと、後者はウォーキングに代表される有酸素運動を続けることが基本です。

 

 ダイエットに近道や特効薬はなく、地道に長く続けることが大事です。そのため生活の中で簡単にできること、間食を控えたり、階段を利用するといったことが重要になります。

 

(おわりに)
 以上、肥満について述べました。皆さんも来年度の健診の結果を見て、BMI、腹囲をチェックしてみてください。もしBMIが25を越えていてもまだ間に合います。とりあえずできそうな目標をたてて(1ヶ月0.5 Kg程度。極端な目標、1年で20Kgなんていうのは通常は無理で、大胆です)ダイエットをはじめてみてはいかがでしょうか。

 

(参考)
平成17年国民健康・栄養調査結果の概要
国民衛生の動向 2006年第53巻第9号

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