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今年(20年)から健診が変わりました

掲載月:2008/11

ひょうご経済戦略 2008年11月号

 

兵庫県健康財団保健検診センター
参事兼副所長 熊谷仁人

 

(はじめに)
 平成20年4月から、高齢者の医療の確保に関する法律により、医療保険者に対して、糖尿病等の生活習慣病に関する健康診査(「特定健診」)、特定健診の結果により健康の保持に努める必要がある者に対する保健指導(「特定保健指導」)の実施が義務づけられました。


 いわゆる「メタボ健診」で、データ上正常値からはずれた生活習慣病の予備群、あるいは生活習慣が乱れていていずれ予備群になることが予測される人に対して、保健指導を行い、生活習慣病にならないように、あるいは発症を遅らせるようにという意図があります。

 

(健診の考え方の変化)
 今までの健診と違うのは、生活習慣病に着目した健診を行い、その結果に基づいて保健指導を実施する点です。


 内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の概念を導入し、生活習慣病の発症、重症化の危険因子(高血糖、脂質異常、高血圧)の保有状況を判定します。内臓脂肪型肥満に上記の危険因子が重複して加わることで狭心症などの虚血性心疾患や脳梗塞などの脳血管疾患などのリスクが高くなるため、生活習慣の改善を行いその予防を図ろうとしています(内臓脂肪を減らすことで、発症リスクは低減します)。


 保健指導はリスクの保有状況に応じて生活習慣改善のための積極的支援、動機付け支援が行われます。


 ただし、本来健康管理は個人が行うものですから、これらの保健指導は、健診の受診者が健康的な生活を送るため、すなわち個人の生活に応じた実行可能な目標を立てて実行するための手助けです。

 

(健診の利用方法)
 これまでの健診は、疾病の早期発見、早期治療、あるいは重症化予防を目的としていましたが、個人が生活習慣を振り返るための機会にもなります。そして自覚症状がなくても発症のリスクがあることを認識した上で、生活習慣を見直し、必要に応じて改善(食事、運動など)することが重要です。


 無症状、あるいは予備群から症状が出るまでの時間が長いため、症状のないうちに気づくことが大切です。ただし改善しなければならない生活習慣に気づくことは難しく、また実際に改善することも難しいとわかっている場合が多いため、とりあえずはできそうな目標を自分で立てて、実行することが必要です。

 

(おわりに)
 健康はあくまでも個人が維持するものです。今年度から健診が変わりましたので、今までの健診結果の見方を変えて、生活習慣を振り返ってみてはいかがでしょうか。さらに保健指導を利用して、生活習慣の改善を考えてみませんか。

 

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