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がん検診、受けましたか?

掲載月:2009/01

ひょうご経済戦略 2009年1月号掲載

 

財団法人兵庫県健康財団 
副会長兼理事長 後藤 武

 

(がん検診の必要性)
 兵庫県でも、昭和53年に、がんによる死亡者数が、脳卒中を抜いて第1位となりました。そして、その後も、がんは増加の一途をたどり、平成15年以降、全死亡者の3人に1人が、がんで占められるようになりました。


 がんで死なないようにするには、何といっても早く見つけること、つまり早期発見が大切です。不幸にしてがんが見つかれば、手術や、粒子線治療をはじめとする放射線治療、抗がん剤による化学療法などが行われます。こうした治療法は、近年、長足の進歩を遂げていますが、進行がんになると、その効果には限界があります。やはり、がんは早く見つけて、早期に適切な治療を行えば、克服できる可能性が大きくなります。そこで、がんの早期発見につながるがん検診を、定期的に受けることに、大きなメリットが見出すことができるわけです。

 

(低いがん受診率)
 みなさんは職場で、あるいは人間ドックで、定期的にがん検診を受けておられると思います。また、それ以外の、たとえばご家族におられる方についても、市町が行っているがん検診を受けることができるようになっています。ところが、全体で見ますと、がん検診を受けておられない方のほうがずっと多く、兵庫県では、毎年の胃がん検診受診率がやっと20%に届く程度で、肺・大腸・乳・子宮がんなどについては、軒並み20%以下となっています。そのうえ、全国的に見て、受診率は低い水準にあって、特に、女性がんである乳がん、子宮がん検診の受診率は全国値を大きく下回っています。


 もっとも、がん以外の病気などで医療機関を受診した場合、ついでといってはなんですが、がん検診と同じ種類の検査が行われる場合もあります。こうした検査をがん検診に含めると、受診率はもう少し上がることになりますが、まだまだ十分ではありません。


 国においても、がん対策基本法が制定され、がん検診受診率40%達成がひとつの目標に掲げられますが、がん予防は、最終的には個人の責任においてなされるべきものですから、がんで死にたくなかったら、まず検診を受けることは当然のことだと考えてよいのではないでしょうか。

 

(メタボ健診とがん)
今年度から特定健診(いわゆるメタボ健診)、特定保健指導が始まりました。しかし、メタボ健診は、生活習慣病の発症や重症化の危険因子を持っているかどうかを判定するもので、がんを見つけるためのものではありません。また、保健指導は、生活習慣の改善を行って、その予防を図ろうとするものであって、禁煙指導などは、直接、がん予防につながりますが、ターゲットはあくまで心臓病や脳血管疾患です。


 がんも生活習慣病のひとつとされてはいますが、その早期発見のためには、メタボ健診だけではなく、あわせて、がん検診を受ける必要があることを忘れないでいただきたいと思います。


 

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