健康コラム

HOME > 健康情報 > 健康コラム > 健康コラム詳細

お知らせ詳細
コラム一覧へもどる

飲んだ後のラーメン、なぜ美味しい?

掲載月:2010/02

ひょうご経済戦略2010年2月号掲載

 

財団法人兵庫県健康財団 保健検診センター
所長 伊藤一夫

 

 飲んだ後のラーメン なぜおいしい?

 

 飲んだ後のラーメン、おいしいですね。なぜでしょう?


 いろんなことが考えられますが、飲酒は水分を取っているようにみえて、実はアルコールの作用で、体は水不足(脱水状態)になっています。そこで、水分をとるとおいしく感じます。また、脱水状態になると、体の中では電解質(塩分等)のバランスが乱れていますので、おつゆの塩気もおいしく感じられます。また、アルコールは血糖値にも影響し、一過性に低血糖になることもあり、炭水化物が欲しくなります。


 こういったことで、飲んだ後のラーメンはおいしいのですが、こういった飲み方を続けていますと、塩分やカロリーの取りすぎで高血圧や肥満へとつながっていきます。世界がん研究基金は、「飲酒はすすめられない」としています。また、一日一合程度(日本酒換算)飲む人のほうが、飲まない人よりも長生きすると言われていましたが、飲まない人の中には、病気のために飲めなくなった人も含まれており、この方々を除外して計算すると、飲まない人の方が長生きするという報告も見られます。


 ただ、厚生労働省が発表しています「食生活指針」の一番目の項目は「食事を楽しみましょう」です。(当誌2002年11月号参照)食事は単に健康のためだけにあるのではなく、豊かな充実した人生のために大切な要素です。そして、楽しい食事にとって、お酒は重要な役割を果たします。とはいえ、やはりお酒の量は減らしたいものです。


 お酒の量を減らすための飲み方、そのポイントは「水」を上手に使うことではないかと思います。サントリーのコーポレートメッセージは、「水とともに生きる」ですが、「水ととともに飲む」をおすすめします。お茶や水だとそんなにたくさん飲めないのに、お酒はついたくさん飲んでしまう、これは何故でしょう?先にも述べましたように、アルコールには脱水作用があり、体の中の水分が減少します。そこで、水分を含んだお酒が欲しくなり、おいしく感じられます。体が本当に要求しているのは水なのです。この時、体がアルコールを要求しているという方は、アルコール依存症の可能性があります。テキーラ等度数の高いお酒を飲む時のチェイサーのように、ふつうのお酒を飲む時にもチェイサーをつけることをおすすめします。ただの水ではたよりないという方には、炭酸水(ソーダ水)をおすすめします。きつめの炭酸水は、十分にお酒のピンチヒッターになります。飲んでいる間に水分を適当にとると、帰宅したらすぐに水道の蛇口ということもなくなりますし、二日酔いの予防にも役立ちます。二日酔いの原因はいくつかあげられます。アルコールの分解産物のアセトアルデヒドの作用、急性の胃や膵臓の障害等も重要ですが、脱水も関与しています。水分を多くとっていますと、朝の目覚めがさわやかになります。


 また、休肝日を作るためにも、水は役立ちます。会社をでる前に多量の水分をとると、酒がまずくなり、休肝日が作りやすくなります。


 なお、ビールはプリン体が多くて尿酸値を上げるが、焼酎はプリン体が含まれず体に良いとう俗説を耳にしますが、「健康」にとってアルコールの作用はみな同じです。


 豊かな楽しい食生活のために、好きなお酒を適量、ゆっくりと味わって下さい。


 また、定期的な健康診断もお忘れなく。

 

コラム一覧へこのページのTOPへ
※本コンテンツの無断転載を禁止します。