健康コラム

HOME > 健康情報 > 健康コラム > 健康コラム詳細

お知らせ詳細
コラム一覧へもどる

健康づくりの運動と事故時の対処

掲載月:2010/04

<健康づくり運動と事故時の対処>

 

(財)兵庫県健康財団 健康指導部 健康運動指導専門員 山口一仁


 私たちは、普段から食事を考えたり運動を取り入れたりして、健康的で安全かつ快適な質の高い生活を送ろうと努力しています。


 その日常生活において、誰かが意識を失い倒れてしまうような事故に遭遇したら、皆さんはどのような対処をされますか。


 昨年2月、芸能人がマラソン中に心停止し、AED(Automated External Defibrillator:自動体外式除細動器)の使用によって蘇生し、一命をとりとめたという話は記憶に新しいところです。この時は、すぐそばにAEDを携えた医療従事者がいて、即座に対処され助かった良い例です。


 ここ数年、様々な出来事から急速にAEDが普及し、機器を目にすることも珍しくなくなってきました。駅、ホテル、劇場やゴルフ場など様々な場所にAEDが設置されています。また、すでにAEDの使用法などの講習を受けた方もおられるのではないでしょうか。


 しかし、AEDは万能ではありません。倒れてから何の処置も施されないまま4分以上も経過した後にAEDを使用してもその救命率は低くなります。


 救命率を上げるために最も重要なことは、1.そばに居る人が早く気づき、2.声をかけて意識(反応)の確認をし、意識がなければ3.周囲へ救助の要請(応援、AEDの手配、119番通報)を大声で知らせると同時に、4.速やかに(応援者と)心肺蘇生法を施すことです。


 以下にAEDもしくは救急隊が到着するまでの「心肺蘇生法の手順」と「主に市民が行う一次救命処置の手順」を示します。もし、重大な事故に遭遇した時には冷静に対処できるようにトレーニング(訓練)しておきましょう。あるいは、市民向けの心肺蘇生法の講習を受講し救急の事態に備えておくことも大切です。(財)兵庫県健康財団健康指導部でも各団体、企業等への指導を行っています。

 

<心肺蘇生法の手順>
1 意識の確認:声かけと軽く肩などをたたき反応をみる。


2 反応がなければ救助の要請:大声で周囲へ知らせる(119番通報、AEDの手配)。


3 気道確保:頭部後傾あご先挙上(頭部後傾頤挙上)。


4 呼吸の確認(10秒以内):普段どおりの呼吸をしているか、耳で呼吸音と、気配、目で胸の上下を確認する。


5 呼吸がなければ2回人工呼吸:1秒以上かけて、胸が上る程度の量を2回吹き込む。1回毎に呼吸音、気配、胸の上下を確認のこと。
※感染防止機材がない場合、口と口の直接接触に躊躇する場合等は人工呼吸を省略可。


6 心臓マッサージ:両手を重ねて胸の真ん中(左右かつ上下の真ん中、または乳頭と乳頭を結ぶ線の真ん中)を、強く(胸が4~5cm程度沈む)、速く(約100回/分のリズム)、絶え間なく(30回連続して)圧迫、解除する。
※心臓マッサージ30回+人口呼吸2回であるが、人工呼吸は省略可。


7 AEDもしくは救助隊が到着するまで6を繰り返し実施する。
   ※応援者がいれば2分を目安に交代。


 もしも、救助者が1人の場合、倒れた人の意識がないことを確認したら、直ちに119番通報して、救急隊が到着まで心肺蘇生法を実施します。AEDが近くにあることが判っていれば心肺蘇生法よりも先にAEDを取りに行きます。AEDを持って来たらすぐに呼吸の確認を行い、普段どおりの呼吸が無ければ直ちにAEDを使用します。

 救命処置.JPG


 

コラム一覧へこのページのTOPへ
※本コンテンツの無断転載を禁止します。