<AEDの使用について>
(財)兵庫県健康財団 健康指導部 健康運動指導専門員 山口一仁
AEDは公立施設をはじめ学校や駅、ホテル、映画館、フィットネスクラブ、ゴルフ場など人が多く集まる場所に設置されています。全国では54,009件、兵庫県は1,645件が設置登録されています(2010年3月1日 財団法人救急医療財団調べ)。
AEDは、電源スイッチを押して起動するタイプと、蓋を開ければ自動的に起動するタイプの2つがあります。
どちらのタイプも起動すると音声とランプ点滅によるガイドが始まり、ガイドの指示に従えば誰でも簡単に適切なAEDによる処置ができるようになっています。しかし、速やかに処置を遂行するためには2、3の用語を知っておく必要があります。
知っておいていただきたいAEDの用語。
・「電極パッド」(除細動のため、胸部右上と胸部左下にはる電極)
・「CPR」(心肺蘇生法)
※ 機種によっては「コネクター(AED本体側)」、「ソケット(電極パッドコード端)」(どちらも
AED本体と電極パッドをつなぐ部分)の用語も知っておく必要があります。
これらの用語を知ったうえで、重大な事故に遭遇した時には冷静に適切な対処ができるようAEDの使い方を事前にシミュレーションしておきましょう。
救助に当たって最も重要なことは、意識を失って倒れた人を発見した人が速やかに心肺蘇生法を実施することです。一般市民がAEDを使用するタイミングはAEDが到着し次第とされています。すぐそばにAEDがあれば心肺蘇生法より優先して使用してください。
心電図解析後、「電気ショックは必要ありません。」とメッセージが発せられる場合があります。このメッセージの意味は、電気ショック適用なしと判断されたものです。決して「傷病者の循環が回復した」あるいは「心肺蘇生を中止してよい」と誤解しないようにしてください。
そしてその後に続くメッセージに従うか、ただちに心肺蘇生を開始または再開してください。
救急隊が事故現場に到着すれば、AEDが起動している状態で、電極パッドも傷病者に装着したままで引き渡してください。
また、事故発生時刻や発生状況、心肺蘇生、AEDの使用状況、除細動からの経過時間等は、今後の救命救急処置を施すうえで大変重要な情報です。わかっている範囲で結構ですので、できる限り正確に救急隊に伝えてください。