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ロコモティブシンドローム

掲載月:2010/10

<ロコモティブシンドローム>

 

(財)兵庫県健康財団 健康指導部 健康運動指導専門員 山口一仁


 ロコモティブシンドローム(Locomotive Syndrome = 和文:運動器症候群)とは、日本整形外科学会による概念で、運動器(身体運動にかかわる骨、筋肉、関節、神経など、からだを支え、動かす、移動するなどの役割を果たす器官の総称:図1)の働きが衰え障害に陥り、要介護の状態や要介護リスクの高い状態にあることを言います。


 運動器は、それぞれが単独で働いているのではありません。全ての運動器が複雑に連携して働き、動作として現れます。運動器のどれかひとつでも機能が低下していると、うまくからだを動かすことができなくなったり、同時にその他の運動器が障害を受けることがあり、健康的で活動的な生活が送れなくなる可能性があります。


ロコモティブシンドローム.JPG 現在、ロコモティブシンドロームに陥る要因として以下の3つがあげられています。
○ 脊柱管狭窄による脊髄、馬尾、神経根の障害
○ 変形性関節症、関節炎による下肢の関節障害
○ 骨粗鬆症、骨粗鬆症性骨折

 

 ロコモティブシンドロームは国民病とも言われ、変形性関節症と骨粗鬆症に限っては推計患者数は4700万人(男性2100万人、女性2600万人)と言われています。(「吉村典子」2009年より)。


 現在、日本整形外科学会がロコモティブシンドロームを広く提唱している背景には、「人間は運動器に支えられて生きている。運動器の健康には、医学的評価と対策が重要であるということを日々意識してほしい」というメッセージが込められています。


 このことから、私たちは普段から身体活動を日常生活に積極的に取り入れ、健康的で安全な生活が送れるように心がけることが大切です。


 次に7つのロコモティブシンドロームのチェック項目(ロコチェック)をあげますので、ご自身でチェックしてみましょう。一つでも該当する項目があれば、ロコモティブシンドロームの疑いがありますので、専門医または、医療機関にご相談することをおすすめします。

 

○ 7つのロコチェック
         
1 階段を上るのに手すりが必要である
2 片脚立ちで靴下がはけない
3 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1ℓの牛乳パック2個程度)
4 家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
5 家の中でつまづいたり滑ったりする
6 15分くらい続けて歩けない
7 横断歩道を青信号で渡りきれない

 

 運動器障害は徐々に進行します。定期的なロコチェックなどで、ご自身の状態を把握しておくことが大切です。


 ロコモティブシンドローム予防、改善のための最も基本となるのが、正しい姿勢と正しい姿勢を保った歩き方です。


 普段から姿勢に気をつけ、正しい姿勢で立つことは、頭や肩、腰、股関節、膝、足首などを適正な位置を保ち、神経、内臓、筋肉にかかる負担を軽減し、整形外科的な障害の予防、改善と姿勢を保持する筋肉の強化に効果があります。そして、正しい歩き方を実践することにより、活動的な生活を送れるようになります。


 (財)兵庫県健康財団健康指導部ではロコモティブシンドローム予防、改善も含め、整形外科的な障害の予防、改善を目的とした正しい立ち方、歩き方(脊椎ストレッチウォーキング)を提唱しています。また、正しい立ち方、歩き方以外にも健康づくりに関する情報を多く提供しております。


 ぜひ一度、(財)兵庫県健康財団のホームページを参考に、安全で効果的な健康づくり運動をすすめてください。


 また、情報の提供だけではなく、講演会や研修会の講師の派遣や実技指導、健康づくり関連イベントへのチーム派遣など、ご要望にあわせて人材を派遣しておりますのでご活用ください。

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