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慢性的な疲労感があり、無気力・無感動になってきた方へ

掲載月:2011/05

ひょうご経済戦略 2011年5月号掲載
 
五色県民健康村健康道場長 笹田信五
 
 ここ10年間ぐらいでしょうか。健康道場へお越しになる方を見ていると、特に身体的な病気はないのに、「慢性的に疲労を感じる。最近、無気力や無感動になってきた。」という方が、非常に多くなったというのが印象的です。


 健康道場では、心身医学を基本として健康医学をやっています。その理由は、過食、お酒、タバコなどによる生活習慣の悪化の原因は、殆どがストレスであるからです。また、うつ状態はまさにストレスの問題だからです。ただ、そのストレスが最近では、大変難しいストレスになってきたと感じています。従来の社会適応できないことからくるストレスとは異なり、「社会適応しようとする自分と自分を生きたい自分との葛藤によるストレス」で、これを新型ストレスと名付けています。


 ご飯のために自分を抑えて社会適応しようとする自分もいます。良い評価や優しさが欲しいために自分を抑えて社会適応しようとする自分もいます。さらに、自分のプライドや存在価値を認めさせるために無理をして社会適応しようとする自分もいます。


 しかし、その一方では、もっと自由に軽やかに、もっと生き生きと自分を感じて生きたい自分もいます。社会適応しようとすることと、自分を生きたいということは背反することですので、両方満たすことはできません。そのために、延々と持続する葛藤が続きます。この葛藤のために明確な判断ができず、常にあいまいな生き方になり、心身相関と生活習慣が悪化します。生命力と充実感が失われ、常に疲労感があり、やがては、無気力や無感動になってきます。


 特に問題で深刻なのは、従来型の解決方法をすれば悪化するということです。従来型の解決方法は、「わがままを言ってはなりません。素直になりなさい。ストレスに負けない人間になりなさい。動じない強くたくましい人間になりなさい。」というものです。


 これらは、社会適応のために、自分を抑えなさいということですから、葛藤が強まり、症状は悪化します。新型ストレスは、人間が、本能から、自我に目覚めたことにより起こるものです。貧しい時代は、ご飯が人生の目的ですから、自我は抑えられていました。しかし、豊かな時代になれば、自我は大きく成長してきます。一方、すべての生産をロボットがしてくれる時代にはまだなっていないので、やはり、社会適応して、ご飯を得なければ生きていけません。


 さらに、貧しい時代は、村や家族といった社会共同体のなかで、自分の存在価値を獲得できました。また、神への信仰があれば、神によって自分の存在を確認できました。しかし、豊かな時代になるとともに、共同体は存在価値を失って崩壊し、神は否定されました。大きく成長した自我は、自分で、自分の存在価値を獲得しなければならなくなりました。


 時代は、資本主義という競争社会です。競争に打ち勝たない限り、自分のご飯と存在価値を得ることはできません。常に勝ち続ける、常に成功し続けることは不可能なことです。拡大し成長した自我は、自信のない自我になり、傷つきやすく、プライドばかりが肥大します。西洋文明は、自我の拡大完成を目指します。この文明では、新型ストレスは、解決できません。東洋文明では、自我が抑えられ薄弱ですから、新型ストレスを理解することすらできないでしょう。人類は、どうすることもできないままに、新型ストレスによる疲労感と無気力、無感動に飲み込まれていこうとしています。


 健康道場では、性格分析によって、自分の本心を明らかにし、医学的絶食療法と丹田呼吸法で生命力と充実感を高め、医学的に生かされている事実を理解することによって、自分を生きて社会適応もできるこころの時代の生き方を獲得していただいています。東西文明融合の心身医学により、新型ストレスの解決に全力をあげています。

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