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脱水症について

掲載月:2012/07
 

国保ひょうご 7月号掲載

兵庫県健康財団 保健師 酒井 香名

 

 

ビールが好きな人には風呂上りの1杯が、美味しく感じる季節となりました。しかし、のどが渇いた時のビールは身体的にはNG。高い利尿作用により、アルコールに含まれる水分を超える量の水分を尿として出す上、アルコール分解時には水を必要とするので、更なる水分不足を招きます。体の水分が不足した状態になると脱水症を起こします。


脱水症は3つに分類されます。1つは水分の著しい喪失、摂取不足など単純な水分不足が原因の「高張性脱水」です。ひどくなると意識障害を起こすこともあります。成人男性が安静にしていた場合、約1200mlの水分が呼吸や皮膚から自然に失われます。加えて体温や気温が上昇する毎に喪失する水分量は増え、汗をかけば更に増加します。2つめは下痢や嘔吐などが原因で体内の電解質を喪失し、血液中の塩分濃度が薄くなる「低張性脱水」です。口の渇きや肌の乾燥が少なく、初期には自覚しにくいですが、ひどくなると頭痛・吐き気・痙攣を引き起こすことがあります。3つめは両者の混合型である「等張性脱水」です。

 

 脱水症の防止には、日頃からこまめに水分を摂り、就寝前・起床時・入浴の前後・運動の前中後など、のどが渇く前は特に心掛けたいものです。安静にした成人男性の場合、1日の水分摂取量目安は約1200mlですが、活動すれば水分喪失量は増えるので、摂取量も増やす必要があります。ただ心臓や腎臓の悪い方は、かかりつけ医に相談してください。スポーツドリンクは電解質のほかに糖分も含んでいるので、カロリーへの注意が必要です。またスポーツ時の脱水症予防を目的にしているので、下痢や嘔吐時に使用する経口電解質液とは成分が異なります。重度の脱水が疑われる場合は、受診しましょう。

 

高齢者はのどの渇きを感じにくいために水分摂取が不十分になりやすく、乳幼児は体重が少ないために少ない量の汗でも脱水症状を起こしやすい特徴がありますので、更に注意が必要です。

 

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