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健康日本21(第二次)と睡眠指針

掲載月:2013/02

JUMP 2月号掲載 

公益財団法人 兵庫県健康財団 保健検診センター参事 伊藤 一夫

(日本人間ドック学会認定医 指導医)

 

平成12年度から進められてきた「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」が、平成24年度末で終了し、平成25年度から平成34年度まで、新たに「21世紀における第二次国民健康づくり運動(健康日本21(第二次))」が推進されます。この「第二次」のポイントは「健康寿命の延伸」と「健康格差の縮小」といわれています。

 そして「休養」の項では、「休養は、生活の質に係る重要な要素であり、日常的に質量ともに十分な睡眠をとり、余暇等で体や心を養うことは、心身の健康の観点から重要である」とし、次の目標を設定しています。

 「睡眠による休養を十分とれていない者の割合の減少。平成21年の18.4%を平成34年に15%とする」。そのために「国は健康増進のための睡眠指針の見直し等に取り組む」となっています。

 国はこれまで平成15年に「健康づくりのための睡眠指針」を策定し、普及啓発を行ってきました。この指針は次の「快適な睡眠のための7箇条」です。

 

 

(1)  快適な睡眠でいきいき健康生活

      ・      快適な睡眠で、疲労回復・ストレス解消・事故防止

      ・      睡眠に問題があると、高血圧、心臓病、脳卒中などの生活習慣病のリスクが上昇

      ・      快適な睡眠をもたらす生活習慣

    ~定期的な運動習慣は熟睡をもたらす

    ~朝食は心と体のめざめに重要、夜食はごく軽く

 

(2)  睡眠は人それぞれ、日中元気はつらつが快適な睡眠のバロメーター

      ・      自分にあった睡眠時間があり、8時間にこだわらない

      ・      寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る

      ・      年齢を重ねると睡眠時間は短くなるのが普通

 

(3)  快適な睡眠は自ら創り出す

      ・      夕食後のカフェイン摂取は寝付きを悪くする

      ・      「睡眠薬代わりの寝酒」は、睡眠の質を悪くする

      ・      不快な音と光を防ぐ環境づくり、自分にあった寝具の工夫

 

(4)   眠る前の自分なりのリラックス法、眠ろうとする意気込みが頭をさえさせる

      ・   軽い読書、音楽、香り、ストレッチなどでリラッ クス

      ・       自然に眠たくなってから寝床に就く、眠ろうと意気込むとかえって逆効果

      ・       ぬるめの入浴で寝付き良く

 

(5)  目が覚めたら日光を取り入れて、体内時計をスイッチオン

      ・  同じ時刻に毎日起床

      ・         早起きが早寝に通じる

      ・         休日に遅くまで寝床で過ごすと、翌日の朝がつらくなる

 

(6)  午後の眠気をやりすごす

   ・   短い昼寝でリフレッシュ、昼寝をするなら午後3時前の2030

   ・      夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響

   ・      長い昼寝はかえってぼんやりのもと

 

(7)  睡眠障害は、専門家に相談

   ・   睡眠障害は「体や心の病気」のサインのことがある

   ・      寝付けない、熟睡感がない、充分眠っても日中の眠気が強い時は要注意

   ・      睡眠中の激しいいびき、足のむずむず感、歯ぎしりも要注意

 

 

以上ですが、「目が覚めて家を出る時、まだまっ暗な方もたくさんいるよ」とか突っ込みどころもいろいろありますが、最近の睡眠学の進歩を取り入れてどう改正されるか楽しみです。ただ、どちらかというと食事と運動に偏りがちだった保健指導、これからは睡眠にも力をいれていきたいと思います。

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