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筋収縮様式

 筋収縮様式の分類方法は現在のところ大きく3種類の考え方があります。どの分類方法が望ましいのかは別にして、筋肉の収縮様式をある程度理解しておくことも大切です。とりあえずここでは特殊な器具を必要とするアイソキネティックス(等速性筋収縮)には触れずにアイソメトリックス(等尺性筋収縮)、アイソトーニックス(等張性筋収縮)について考えてみましょう。


 アイソメトリックス(正しくはアイソメトリック・コントラクションのことでアイソメトリック以下を省略した場合がアイソメトリックス 以下同様)は等尺性筋収縮のことで、筋肉がその長さを変えないで力を出す筋収縮様式のことをいいます。この様式は器具や道具また場所をあまり必要とせず、短時間に筋肉に刺激を与えることができます。しかし、動きを伴わないので、局所の循環を阻害して、急激な血圧の上昇を招くので、ボディービルディングやリハビリテーションなどの特別な場合を除いては他の方法で運動するのが望ましいといえます。

 アイソトーニクスは等張性筋収縮のことで筋肉が長さを変えながら力を出す筋収縮様式のことをいい、筋肉の力の出し方の違いによりコンセントリックスとエキセントリックスがあります。

 コンセントリックスは短縮性筋収縮のことで、筋肉が短縮しながら力を発揮する筋収縮様式のことをいいます。一般的な身体動作やトレーニングはこの筋収縮様式で行います。

 エキセントリックスはコンセントリックスとは反対に筋肉が伸長(引き伸ばされながら)しながら力を発揮する筋収縮様式のことをいいます。重量物に負け、押し戻されながら力を発揮している状態をイメージしてください。

 下図はコンセントリックス、アイソメトリックス、エキセントリックスのそれぞれの筋出力を表わしています。


図 筋収縮様式と関節角度と筋力(Karpovich,1971)


 最も大きな力を発揮するのはエキセントリックスでアイソメトリックス、コンセントリックスと続きます。効果的に筋肉に刺激を与えるという観点だけに立てば、エキセントリックスが最も効果的で、アイソメトリックス、コンセントリックスの順ということになります。


 確かにエキセントリックスは筋肉に刺激を与えるという点においては効果的ですが、筋肉を痛めやすく慎重に進める必要があります。また、筋肉痛はコンセントリックス、アイソメトリックスでは非常にお起こりにくく、ほとんどの場合はエキセントリックの際に引き起こされます。ごく一般的な身体動作であっても、階段を降りる動作や、下り坂を下りる際などのエキセントリックな動きにはより注意が必要です。

(亀澤)



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